自分の好きなBGMにする方法


ゲーム中のBGMを自分の好きな曲に差し替えることも可能です。
これはISOファイルの中のPlayStation2用の音声ファイルのADXファイルを入れ替えることによって実現できます。

例えば下記のようなサンプル動画です。




下記は、FILE2の主に戦闘時の曲とか、危険な時などに比較的勇ましい曲をピックアップしています。
こちらの曲を自分の好きな曲に変えてみると楽しいかもしれません。
NETB001.DAT[bgm.afs]フォルダです。
ファイル名
(.adx)
SIZE
シナリオ
曲の概要
備考
aseri_00 2891776
咆哮
象かライオンとだっけ?
aseri_01 6828032
咆哮
象かライオンとだっけ? こっちは長め
aseri_02 5074944
突破
タイラント(黒服)に追いかけられる時
aseri_03 3280896
突破
対峙3
タイラントR(トゲトゲ)に追いかけられる時
赤タイラントと戦う時

aseri_04 7022592
突破
ニュクスと戦っている時
aseri_06 5447680
死守
ゾンビ戦の戦闘時
aseri_07 5933056
対峙
対峙(赤タイラント以外)の戦闘時
aseri_09 2799376
異界
キガバイト戦闘時
aseri_0d 3172352
殲滅
殲滅時の戦闘時
aseri_10 2244608
記憶
ヒュージプラントと戦う時の曲
hstg_01 2428928
突破
タイムカウント中の曲
hstg_07 3604480
記憶
病院がくずれる前の脱出時の曲
hstg_09 1110016
殲滅
殲滅時のタイムアウト間近の曲
上記以外も、未使用曲や同一曲だけど未使用であったり、あるいは、あまりふだん気にしていないが静かな曲とか効果音とかたくさんあります。ぜひ聴いてみてください。(音声やBGMを聴く方法も参照)

差し替えてみたい音源については、他のゲームからでもいいし映画やドラマのアニメのサントラとかでもいいし、好きなようにすればいいのですが、長い曲はやめておくべきです。
データとして入らないかもしれないし、曲が長いと動きが遅くなったりムービーが表示されなくなったりなどトラブルの元となります。
元の曲のサイズと同程度か短めのほうが安全です。

とにかくその音源のWAV形式のファイルか必要です。
また、ゲームとして使用される曲は、ほぼループして同じフレーズが繰り返される仕組みがほとんどです。
この繰り返しループの再生を実行できるのが、PS2などで音楽や効果音や声の再生で採用されているADXファイルのフォーマットです。

ADXファイルを作るには、次のツールが必要です。全てフリーソフトでOKです。


ソフト
使用目的
入手先
@ WAVファイル
編集ソフト
WAVファイルを編集するためのソフトです。
余計な音や曲をループさせるために、ループ再開位置とループ終了位置を見つけるために使用します。
また、ADX Encoder用とPS2で再生できるようなにサンプルレートに変換するためにも必要となります。
フリーソフトでOKです。
この手のソフトについては詳しくないのですが、フリーソフトでかなり高機能のものがあるみたいです。
私が使ってみたのはhttp://soundengine.jp/
です。素人の私でも使い方はすぐにわかりました。
他にも良い感じのものもあるとは思います。
A ADX Encoder どうやらかなり昔に日本人が作ったツールのようです。
外人さんが知っていることにビックリ。
WAVファイルをPS2のADXファイルにコンバートするツールです。
ループの再開位置とループの終了位置を指定することにより曲を永遠と繰り返す設定ができます。
ULTIMATE MOD PACKに入っていますが、現在ダウンロードができないため、個別にダウンロードできるようにしました。

ここからダウンロードしてください。
B ADXプレイヤー ADXファイルを再生するプレイヤーです。
ないと困るわけではないのですがあったほうがいいかもです。
変換してできたADXファイルの再生確認(ループも含めて)するときに使用します。
ULTIMATE MOD PACKには入ってません。
ADX PLAYERなどで検索すると見つかるかもしれませんが、ADXフォーマットは、一般プレイヤーでは聴けないため、やたらと有料系のソフトにいきあたります。
外国のサイトとからはDLしないほうがいいです。
無料とかいいながらあの手この手で金を払わせようとします。
下手にインストールするとやたらと海外のサイトに誘導されたりします。
日本製がお薦めです。

デスクトップに駐在する感じのソフトですが、こちらが即使えました。
http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/art/se511684.html
C AFS Explorer ADXファイルを差し替えるのに使用します。
このソフトについては、あっちこっちの説明であります。
ULTIMATE MOD PACKに入っていますが、現在ダウンロードができないため、個別にダウンロードできるようにしました。


ここからダウンロードしてください。


@.
変更したいBGMや効果音を探す。

AFS ExplorerでOUTBREAKのISOファイルから自分で変更したい曲などを探します。

※ISOファイルを壊れてしまっても大丈夫なようにBACK UPコピーしておくと良いです。
AFSExprolerの起動とImport AFS File from CD Imageの共通説明を参照して、NETBI001.DATを開きます。

開くと次のようなフォルダが存在します。

[adxsnd.ags]
[bgm.afs]
[pl00.afs]

それぞれに沢山のadxファイルがあります。
メニューのView→Sound Player (F4)で、PLAYができます。


自分で見つけた曲の感じをよく覚えて、それに近い感じで新しく差し替えたい新曲のイメージをつかみます。
その曲をどこの場所をカットして、どこで繰り返すかが重要です。

A
WAV編集ソフトで曲を不要な部分をカットしたりループ箇所を見つけます。


WAV編集ソフト(例http://soundengine.jp/)で、自分の好きなWAVファイルを開き、不要な部分を削除します。
たとえば、不要なイントロとか後ろのほうのおしまいの部分などをカットして曲そのものを短くします。
短くしないと、音データが大きくなりすぎてトラブルの元となります。

なお、OUTBREAKのBGMのサンプリングレートは、48000Hzです。それ以外のレートですと、正常に再生されないかもしれません。
サンプリングレートを48000Hz以外の時は、48000Hzに変更してください。





ループさせたいポイントを求めます。
ループの戻り先(開始位置)とループのおしまいの場所を見つけて、スムースに音切れせずに、自然な感じで同じようなフレーズが繰り返される場所を見つけるといいです。



見つけた場所のサンプリングポイントをメモします。
サンプルボタンを押すと、開始位置とと終了位置のサンプリング数値に切り替わります。



上記例の場合は、下記となっています
ループ開始位置 403456
ループ終了位置 2936832

WAVファイルを編集(一部カットしたなど)した時は、保存するといいです。(元のファイルに上書きせずに新しい名前でセーブしたほうが安全です)

B
ADX Encoderを使用して、WAV形式からADX形式に変換する


adxencd.exe



このadxencd.exeがあるフォルダに変換したいwavファイルもコピーして置きます。(例:test.wav)



新規作成の「テキスト文書」でMS-DOSで動くためのバッチファイルを作成します。
ファイル名は、例えば「test.bat」とします。



作成したtest.batをメモ帳などのテキストエディタで開いて編集します。


1行目のadxencd.exe test.wav -lps403456 -lpe2936832

-lpsでループの開始位置を示し、-lpeでループの終了位置を示します。
Aの作業で求めたサンプリング位置の数値を入れます。
この-lpsと-lpeを省略した場合は、リピートされないファイルになります。
その場合は1回しか再生されません。(アドリブや効果音などはその形式です)

2行目のpauseは、1行目の実行が終わった後に一時停止する命令です。
このpause命令がないとすぐに画面が閉じてしまうので、変換結果がわからなくなってしまいます。

test.batファイルをクリックして実行すると、下記のような結果がでます。

何かキーを押せばウィンドウが閉じます。


無事adxファイルが作成されているか確認します。
C
ADXを再生できるプレイヤーで出力されたADXファイルを確認する

ADXファイルは、通常のプレイヤーでは再生できません。
有償ソフトで再生できるプレイヤーもあるようですが、ほとんど海外のソフトでやたらと高いし、また正常にプレイできるとは限りません。
ダウンロードフリーなどと銘打っていますが、下手に海外のソフトをいれると、やれアップデートしろだのユーザー登録しろだのウザい広告が出てきたりもっと高機能なプレイヤーを購入しろなどととてもうるさいです。
残念ながら、ADXファイルをサポートされているプレイヤーの種類は少ないみたいてすが、以下のソフトですと日本製で個人の方が作ったものみたいでして、安全に再生できます。
ただしデスクトップアイコンとして駐在する形式です。
http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/art/se511684.html

上記ソフトを使う場合は、adxファイルをクリックで視聴できるので、拡張子のadxに対してファイルの種類の変更をしてADXプレイヤーに割り当てれば、簡単に視聴できるようになります。


ADXプレイヤーで音飛びやノイズがないか、繰り返しループがスムースにイメージ通りになっているか確認します。

だめな場合は、Aに戻って再調整してみてください。
何度かトライして慣れないとループがスムースにできないと思います。

D
AFS ExplorerでADXファイルをインポート(上書き)する。


AFS ExplorerでOUTBREAKのISOファイルから自分で変更したいADXファイルをインポートして上書きします。
PCSX2で同一のISOファイルを開いている場合は、PCSX2を終了させてください。


AFSExprolerの起動とImport AFS File from CD Imageの共通説明を参照して、NETBI001.DATを開きます。

開くと次のようなフォルダが存在します。

[adxsnd.ags]
[bgm.afs]
[pl00.afs]

インポートしたい元のファイルの探してIMPORTします。

自分で作成したADXファイルをインポートします。


元のファイルより、上書きするファイルが小さい場合は、あっさりと上書きが完了されます。
特にメッセージがでない場合は、作業完了です。
Dateが書き換えた日付と時間になっているか確認してください。


メニューのView→Sound Player (F4)で、PLAYで視聴ができます。
自分の作成した曲に変更されているか確認してみてください。



IMPORTしようとしたの際、次のようなメッセージがでる場合は、元のファイルより、大きくなって上書きできない場合です。


上記の場合は、いったん「いいえ」を押します。
「はい」を押すと不正な処理が実行されたエラーとなる場合が多いです。

次も「OK」でIMPORTをやめます。

上記の場合は、共通説明のCDイメージをリビルドして書き換える方法でIMPORTをします。

E
PCSX2で動作確認してみる


実際にゲーム上で、差し替えた音楽がちゃんと聴こえるか、フリーズしたりしないかを確認してみてください。
元のファイルより大きいファイルにすると、速度低下やフリーズするなどトラブルが起きやすいです。
またサンプリングレートが48000Hz以外のものにしてしまうと正常に動かない可能性があります。