Dchaps氏がくれた開発中の新しいツールの全容を見せることはできないが、カメラワーク変更については、ある程度説明しないといけない。 新しいツールで「カメラワーク」に関して変更できることは、下記です。
特筆することは、プレイをしながら、「数値」を変更し、書き換えた値が、その場でどのような変化が生じるかを確認することができることです。 そして、それが思う通りにはならなかったら、その場でまた修正することができることです。 今まで使用した「初期ツール」は、EFGのみ変更が可能でした。 それでは不足なので、自分で解析した不足部分のHIJとKLMは、バイナリエディタで書き換え、RDTファイルを更新し、ISOファイルに書き込み、PCSX2を起動し、変更した場所に移動して、動作確認するといった一連の面倒な作業をしていました。 これが新しく入手したこのツールによって、ゲーム画面を確認しながら、その場で値を修正してすぐに確認し、RDTファイルを更新することができるようになったのです。 つまり、手間が飛躍的に短くなったのです。 また、さらに今までできなかった「効果」も新たに判明しました。 ・Camera type値の変更によるカメラ動作の変更(固定モードと移動モードの変更) ・画角度を傾ける。(階段や段差などで効果的) ・視野角を広げる。または狭める。(広角、望遠効果) これらによって、様々なアレンジが可能となりました。 またこのツールによって特定できた情報は下記です。 しかし、このツールを使用したら大きな問題が見つかったのです。 カメラの焦点は2つあったことです。 考えてみれば、どうして今まで気づかなかったのが不思議でしたが、カメラ焦点の座標が2つあることが判明したのです。 はじめは、漠然とX,Y,H(Z)は、主人公からの相対的な距離と考えていたものが、その後の調査によって座標と判り、X1,Y1,H1と対にX2,Y2,H2とあることが判ったのにも関わらず、焦点だけは一つで、そこからの相対的な移動と考えていたのである。 様々な実験で理解できたのですが、焦点は、1と2があり、カメラの位置が、カメラ位置1からカメラ位置2へ移動した際に、焦点1から焦点2へ同時に移動しているわけです。
新しいツールでの変更できる焦点は、KLMであり、これは、カメラの焦点1です。 つまり、カメラ位置1から撮影している座標です。 しかし、カメラ位置2から撮影するカメラ焦点2の座標データを変更することができません。 そしてカメラ位置2から撮影する場所がデータ上にどこかにあるはずですので、それを調べる必要がありました。 調べた結果、次の場所と特定できました。 しかし残念ながら、新たに入手したツールでは「カメラ焦点1」の座標は変更できますが、「カメラ焦点2」の座標を変更することはできません。 これについては、今のところはバイナリエディタで手入力で変更するしかないのです。 もう一つの問題 次に問題なのは、X座標,Y座標の数値を入力するのですが、相変わらず「どっちがX? こっちがY?」の混乱が発生し、その値の加減が難しいという問題が生じます。 画面を見ても「どっちがX+方向でどっちがY+方向」なのかが判断しづらく、かつ、各INDEXの座標とサイズがわからないので、値の±加減が難しいのです。 これは、自分にとって大きな問題で課題となりました。 この問題を解決するには、各エリアのINDEX領域(座標とサイズ)を正確に把握し、2次元にINDEX領域を描画出力し、それとゲーム画面を見比べながら新しいツールで各値を変更していく方法を取らないと効率がよろしくないことがわかりました。 しかし、それには更なる解析が必要で、かつ2次元のデータでイメージ描画出力をするツールを新たに作る必要があります。 とりあえずは、現時点でできることをやってみて、テストケースとして今できることを把握してみようと考えました。 自分の理想とするものには、かなり近づいてきたものの、細かい課題がいくつも残っています。 しかし、少なくとも以前に作ったものより、はるかにいい感じのものができたはずです。 細かいことは置いといて、目標であった迫力の追求ができ、見たこともないアングルや従来とは逆のアングルで表示されたり、ダイナミックなカメラワークに成功したと思ってます。 |