第2章 さらにファイルを絞り込む


膨大な量のファイル郡からカメラワークに関するファイルを探せ!!
PART2


前章である程度「初心」のカメラワークに関するファイル候補は絞り込めたが、まだ不十分である。
候補として絞り込んだファイルは下記である。



ファイル名
拡張子
サイズ
用途
2
e0200100
e0200200
e0200500
e0201100
e0201300
e0201400
bin
2kb〜3kb
6
不明
4
g0200100
g0200200
g0200500
g0201100
g0201300
g0201400
bin
2kb〜8kb
6
不明
8
w0200100
w0200200
w0200500
w0201100
w0201300
w0201400
bin
3kb〜21kb
6
不明
11
pit_s020
dat
159kb
1
不明
15
sii_020
itt
13kb
1
不明
19
r0200100
r0200200
r0200500
r0201100
r0201300
r0201400
rdt
252kb〜399kb
6
不明
20
r020
sgl
30kb
1
不明

ここからさらに絞り込むとした場合、「初心」のベースとなっているFILE1の「発生」のファイルと見比べてみるとある程度わかるかもしれない。

発生の場合は、初心として違い、エリア数が多く、ファイルも数も多い。


DISC
シナリオ名
そのID
DISC内の
NETBIO00.DAT
にあるフォルダ
中にある
ファイル数
エリア
FILE1
発生
R001
[r001.afs]
1800
26
FILE2
初心
R020
[r020.afs]
281
6

初心は、発生から抜き出して作り替えられたものであり、そのカメラアングルや動きは同一である。

つまり、カメラワーク数で考えると、当然エリア数が多い「発生」のほうが情報量としてとても多くなるわけである。
よって、上記のファイルと同じ法則をもったファイルサイズを比較すればあきらかに「発生」のほうが大きくなり、「初心」のほうが小さいはずである。
もし、同じくらいのサイズであった場合は、そのファイルは除外できると考えても良い。


発生
初心
推測
結論
FILE名
サイズ
(BYTE)
FILE名
サイズ
(BYTE)
1
存在しない
-
pit_s020.dat
162,368
FILE1発生には存在しない。
普通に考えれば、FILE2で追加された情報と考えるべきである。
FILE1の発生とFILE2の初心のカメラワークは同一であるので、FILE1に存在しないこのファイルは関係がないと推測できる。
従って除外してよい。
除外
2
sii_001.itt
13,542
sii_020.itt
12,754
FILE1のほうが若干大きい。
その差は、13542-12754=788Byteである。
発生のエリア数26であり、初心は6である。
つまり、20個分のエリアが多いわけである。
788÷20=39.4
20個分のエリアが多いのに、その差から考えると増えた20の平均は、約39バイトとなる。これはあきらかにカメラに関する情報としては少ないと思われる。
従って除外してよい。
除外
3
r001.sgl
145,272
r020.sgl
30,224
FILE1のほうがかなり大きい。
その差は、145272-30224=115048byteである。
上記同様に115048÷20=5752.4である。
sglファイルには、BGMに関する情報も含まれてことはわかっているので、それを考えても逆に大きすぎるような気もする。
しかし、やはり候補として除外できない。
保留
4
e0010100.bin
1,880
e0200100.bin
1,880
サイズは同じのようである。
つまり同一ファイル?
まだよくわからないので保留とする。

頭の「e」という文字も気になる。
eで思いつく言葉「enemy」(敵)と「efect」(効果音や爆発や炎などの演出的なもの)である。
保留
e0010200.bin
1,816
e0200200.bin
1,816
e0010500.bin
1,816
e0200500.bin
1,816
e0011100.bin
1,536
e0201100.bin
1,536
e0011300.bin
1,896
e0201300.bin
1,896
e0011400.bin
2,520
e0201400.bin
2,520
5
g0010100.bin
1,964
g0200100.bin
1,964
同じサイズのもあれば、初心が多いのもあるし少ないのもある。
まだよくわからないので保留とする。

頭の「g」という文字も気になる。
gで思いつく言葉「graphic」(絵)である。
そのエリアで使われる背景などのSLDファイルの指定なども考えられるが、わからない。
保留
g0010200.bin
3,996
g0200200.bin
3,996
g0010500.bin
7,052
g0200500.bin
7,472
g0011100.bin
3,552
g0201100.bin
3,552
g0011300.bin
4,848
g0201300.bin
4,848
g0011400.bin
2,064
g0201400.bin
1,220
6
w0010100.bin
9,400
w0200100.bin
9,400
同じサイズが多いが、一部違うのもある。
まだよくわからないので保留とする。

頭の「w」という文字も気になる。
wで思いつく言葉「weapon」(武器)であるが・・
なんともいえない。
保留
w0010200.bin
2,724
w0200200.bin
2,724
w0010500.bin
14,112
w0200500.bin
13,928
w0011100.bin
16,148
w0201100.bin
16,148
w0011300.bin
4,452
w0201300.bin
4,452
w0011400.bin
19,372
w0201400.bin
20,968
7
R0010100.rdt
418,800
R0200100.rdt
407,968
不思議なことに初心のほうが情報量として多いようだ。
なにが違いがあるのだろうか?
やはりこのデータは、4,5,6より遥かに大きい。
拡張子が「rdt」となっているので「r」はよくわかないが、「dt」は「data」の略と考えられる。
まだよくわからないので保留とする。
保留
R0010200.rdt
247,080
R0200200.rdt
257,236
R0010500.rdt
268,104
R0200500.rdt
274,700
R0011100.rdt
229,224
R0201100.rdt
368,824
R0011300.rdt
281,392
R0201300.rdt
309,068
R0011400.rdt
229,068
R0201400.rdt
355,664

うーむ・・・若干除外ができたものの、これではあまり進捗がない。
考え方を少し変えてみる。

カメラの個数を調べてみることにする。
つまり、各エリアのカメラアングルは、多いのもあれば少ないのもあるはずだ。
広いエリアではカメラのアングルが切り替わる個数が多く、狭いエリアは少ないはずだ。
そして、カメラワークのデータは、恐らく固定の大きさだろうと思われる。(可変性かもしれないが・・・)
固定サイズであった場合、例えばそのサイズが1アングル毎に100バイトだとすると、カメラアングルが多いエリアでは、その100バイト単位で増えると思われる。
その割合の差を求めてみれば、もう少し絞り込めるかもしれない。

まずは、初心で移動できるエリアを確認しつつ、そのカメラアングル数を数えてみることにする。
数え方が正しいかわからないが、次のような結果になった。
これは「扉を開けて次へ進む時」でも+1とするが、扉から中へ入るはカウントしないこととする。
エリア 該当ファイル
場所
数えたアングル数
FILE1
発生
FILE2
初心
1
R0010100.NBD
J's BAR 1F
12
10
2
R0010200,NBD
J's BAR 1Fから2Fへの階段
3
3
3
R0010500,NBD
J's BAR 2F
15
11
4
R0011100.NBD
J's BAR 3F
15
13
5
R0011300.NBD
J's BAR 3Fから屋上への階段
4
4
6
R0011400.NBD
J's BAR 屋上
14
9

初心は、発生と異なり、扉を開けられない箇所がある。

また最後の屋上の部分は、フェンスを壊して次へ進むことができない。
そこの部分にFILE1発生とFILE2初心では異なる。

しかし、ここからハッキリとわかることがあった。
それは、カメラアングル数が増えれば、その分データ増えるはずであるという結論である。
それを考えた場合、候補としてあげたいていたファイルの中で、辻褄があわないものがあったことである。
つまりそれは除外ができるといえる。


発生
初心
推測
結論
FILE名
サイズ
(BYTE)
FILE名
サイズ
(BYTE)
3
r001.sgl
145,272
r020.sgl
30,224
FILE1のほうがかなり大きい。
その差は、145272-30224=115048byteである。
上記同様に115048÷20=5752.4である。
sglファイルには、BGMに関する情報も含まれてことはわかっているので、それを考えても逆に大きすぎるような気もする。
しかし、やはり候補として除外できない。
保留
4
e0010100.bin
1,880
e0200100.bin
1,880
0200100は、J's BARの1階の情報である。
0200200は、1Fから2Fにあがる階段である。
カメラアングル数は、数え方の違いもあるが1Fでは少なくとも9アングルはある。
それに対して1Fから2Fへ上がる際の階段のアングルは数は、少なくとも3である。
さらに200500は、2Fでありカメラアングル数は少なくとも11はある。
にも拘わらず、2000200と200500のサイズが同じなのはあきらかにおかしい。
これはカメラアングルとは関係ないファイルと推測できる。従って除外してよい。
除外
e0010200.bin
1,816
e0200200.bin
1,816
e0010500.bin
1,816
e0200500.bin
1,816
e0011100.bin
1,536
e0201100.bin
1,536
e0011300.bin
1,896
e0201300.bin
1,896
e0011400.bin
2,520
e0201400.bin
2,520
5
g0010100.bin
1,964
g0200100.bin
1,964
上記と同様に考えると、これも辻褄があわない。
カメラアングル数の割合とファイルサイズの割合がまったく違う。
これはカメラアングルとは関係ないファイルと推測できる。従って除外してよい。
除外
g0010200.bin
3,996
g0200200.bin
3,996
g0010500.bin
7,052
g0200500.bin
7,472
g0011100.bin
3,552
g0201100.bin
3,552
g0011300.bin
4,848
g0201300.bin
4,848
g0011400.bin
2,064
g0201400.bin
1,220
6
w0010100.bin
9,400
w0200100.bin
9,400
4と5のbinファイルが除外できたので、このファイルも除外できそうだが…
カメラアングル数とそのサイズの割合はおかしくない。
一概には除外できない。
とりあえずは、まだ保留とする。
保留
w0010200.bin
2,724
w0200200.bin
2,724
w0010500.bin
14,112
w0200500.bin
13,928
w0011100.bin
16,148
w0201100.bin
16,148
w0011300.bin
4,452
w0201300.bin
4,452
w0011400.bin
19,372
w0201400.bin
20,968
7
R0010100.rdt
418,800
R0200100.rdt
407,968
不思議なことに初心のほうが情報量として多いようだ。
FILE1よりFILE2のほうが新しいので新しいファイルに情報が増えた可能性がある。
ただ、やはりなにが違いがあるのかまではわからない。
このデータは、4,5,6より遥かに大きい。
拡張子が「rdt」となっているので「r」はよくわかないが、「dt」は「data」の略と考えられる。
まだよくわからないが候補としては1番かもしれない。
保留
R0010200.rdt
247,080
R0200200.rdt
257,236
R0010500.rdt
268,104
R0200500.rdt
274,700
R0011100.rdt
229,224
R0201100.rdt
368,824
R0011300.rdt
281,392
R0201300.rdt
309,068
R0011400.rdt
229,068
R0201400.rdt
355,664

という結論になった。
残ったファイルは、下記である。



発生
初心
推測
結論
FILE名
サイズ
(BYTE)
FILE名
サイズ
(BYTE)
3
r001.sgl
145,272
r020.sgl
30,224
FILE1のほうがかなり大きい。
その差は、145272-30224=115048byteである。
上記同様に115048÷20=5752.4である。
sglファイルには、BGMに関する情報も含まれてことはわかっているので、それを考えても逆に大きすぎるような気もする。
しかし、やはり候補として除外できない。
保留
6
w0010100.bin
9,400
w0200100.bin
9,400
4と5のbinファイルが除外できたので、このファイルも除外できそうだが…
カメラアングル数とそのサイズの割合はおかしくない。
一概には除外できない。
とりあえずは、まだ保留とする。
保留
w0010200.bin
2,724
w0200200.bin
2,724
w0010500.bin
14,112
w0200500.bin
13,928
w0011100.bin
16,148
w0201100.bin
16,148
w0011300.bin
4,452
w0201300.bin
4,452
w0011400.bin
19,372
w0201400.bin
20,968
7
R0010100.rdt
418,800
R0200100.rdt
407,968
不思議なことに初心のほうが情報量として多いようだ。
FILE1よりFILE2のほうが新しいので新しいファイルに情報が増えた可能性がある。
ただ、やはりなにが違いがあるのかまではわからない。
このデータは、4,5,6より遥かに大きい。
拡張子が「rdt」となっているので「r」はよくわかないが、「dt」は「data」の略と考えられる。
まだよくわからないが候補としては1番かもしれない。
保留
R0010200.rdt
247,080
R0200200.rdt
257,236
R0010500.rdt
268,104
R0200500.rdt
274,700
R0011100.rdt
229,224
R0201100.rdt
368,824
R0011300.rdt
281,392
R0201300.rdt
309,068
R0011400.rdt
229,068
R0201400.rdt
355,664

直感では、なんとなく「rdt」ファイルが一番怪しいと感じる。なにしろデータサイズが大きいからである。

次に怪しいのはsglファイルである。
このsglファイルは、各シナリオに一つづつあり、拡張子は「sgl」であり、「SINGLE」プレイの略語に思える。
つまりオフラインプレイ専用の何かの情報郡と思える。その中にオフライン時に参照されるカメラ情報があるのかもしれないと予測できるのである。

そしてbinファイルは関係ないような気もする。これは同じ法則の名前の「e020xxxx.bin」と「g020xxxx.bin」が除外できたからであり、データサイズが少ない感じがするからである。

ここまでやっと絞り込めたので、今日のところはこれで良しとするが・・・

次はどうしよう?


てことで次章に続く