カメラワークを変更することを独学でなんとかしようとしても無理であることがわかった。 残念だけども諦めも必要だ。そうだ、別のことにチャレンジしよう。 カメラワークを変更する以外にも、次のことをやろうとしていました。 ・背景テクスチャを変更する方法を調査し、その方法をまとめる。 ・BGMのMOD PACKの作り方を調べ、その方法をまとめる。 である。 実は、なぜこのようなことをしようとしているのかを説明すると、アウトブレイクをカスタマイズすることにより、製品寿命を延ばそうとしているのである。 今まで様々なことを調べてそれをまとめてきたが、それは、このサイトを見た人が、その情報をもとに新しいアウトブレイクを生み出すことができるのではないかと考え、それを期待しているのです。 実は以前からこんなことを考えていました。
これらができてしまうと、見た目も音も声も操作の感覚も変わり、新たな刺激が生まれるだろうと思っていたわけです。 それが誰でもできるようになれば、従来にはない独自のアウトブレイクができるだろうと、しかもそれを適用したプレイヤーと適用していないプレイヤーが、オンラインで一緒にプレイしてもなんの問題もなくてはならない。 つまり適用した人が有利になったりしないようにしなくてはならないわけです。 で、今までは「1〜4」まではULTIMATE MOD PACKなどで実現されており、かつ、まがりなりにも自分でスキンを作れるようにもなり、それを配布することもできた。(おまけのMOD PACKを参照) 問題は、5と6であり、6の「カメラワークを変える」については、私の力では無理であることがわかった。 残っていて手をつけていなかったのは「5.背景を変える」である。 そうだ。これをチャレンジしよう。 そしてそれが可能になったら、それをキチンとまとめよう。 それでこれらのプロジェクトは、お終いでいいじゃないか…。うん。そうだ。そうしよう…という心境になったわけです。 で、「背景を変更する」の方法を調べた結果、あまりにもあっさりとできてしまったのです。 下記は、簡単に「エイヤー」の気持ちで作ったただのテスト動画です。 なんだこんな簡単にできてしまうとは… 妙にあっさりとできてしまったのであまり達成感を感じなかったです。 (この件については別途「背景テクスチャの変更」で説明する) そんな心境もありつつ、StuntmanSnake氏に報告と今までのお礼を兼ねて再びメッセージを送った。 「こんにちは、私はこんな動画を作りました」 なんですと!? え?? え?? そ、そんな物があるのならば、初めからそれをくれればいいのに…とも思ったのですが、私の頭の中で勝手に脳内翻訳が働きました。 「今のあなたならば、このツールを使うことによって、RDTファイルの構造を理解できる能力を身につけられたと思います。」 「今のあなたはこのツールを手にする資格があると思います」 と…つまり、初めからそれを渡さなかったのは、「まずは、自分で調べてみましょうね」と言いたかったのかもしれません。 StuntmanSnake氏は、私に試練を与えていたのだ。 本当にそうなのかまではわかりませんが…きっとそうに違いない。そうであって欲しいと勝手に解釈しました。 (単に相手にするのがメンドーで適当にあしらっていただけかもしれないが…) てことで、新しくStuntmanSnake氏より貰い受けたツールを使ってみた。 そして、今まで追い求め続け、ついには諦めてしまったことが実現できると確信したのでした。 StuntmanSnake氏が改めてくれたツールはこんな感じのものでした。 見た目はとてもシンプルです。このツールのできることは下記です。 1.RDTファイルを読み込む きわめてシンプルなツールですが、これによって得られた情報はとてつなく大きいものでした。 今までがまったく解けなかった謎が一気に氷解していく感じがした。 つまり、このツールがRDTファイルの「どこのデータを書き換えたのか?」が判れば、その構造が見えてくるわけである。 例えば、初心のはじめのエリアのファイル「R0200100.rdt」である。 これをこのツールで開くと、次のような情報が表示される。 この表示でわかることは、初心のR0200100.rdtには、0〜9までの10個のカメラインデックスがあり、その10個の情報郡のデータテーブルのオフセット値とサイズである。 そして、初心のカメラインデックス0の「X1,H1,Y1」の値は、下記です。 INDEX0の場所がどこかはわからないが、例えばこのH1を「222」から「10」に書き換えると、初心のエリアのどこからカメラアングルが変更されるハズである。 そして、それがどこであるかが判明した。 この場所であり、下記のような変化がおきた。
このツールによって、INDEX0のX1,H1,Y1の値をそれぞれ変更し、変更前のものと比較するとRDTファイル内のどのアドレスの値が変更されるのかが判明した。 X1,H1,Y1は、それぞれマイナス符号付の4バイトのデータであることがわかった。 そして、その法則はFILE1とFILE2ともにどのシナリオのどのRDTファイルでも同一の法則であることもわかった。つまりRDTファイル内のカメラに関しての構造が見えてきたのである。 そしてそれは下記のような形式であった。
そしてこの間取図のエリアをウロウロと歩きつつ、各INDEXがどこのエリアであるかを判断しながら下記のように INDEX毎に区分けをしました。 そして一つ一つのINDEXに対して、このツールを使用し、X1,H1,Y1の値を調整しつつ、カメラアングルを全て変更してみました。 その結果、できた動画が下記でした。 この作業になんと延べ10時間かかってしまった。 しかし、それは時間を忘れる楽しい作業でした。 こうして、ようやく私の前に大きく立ちはだかっていた壁をついに突き崩すことに成功したのである。 もちろんそれは自分の力ではないことは百も承知であるが… 次章に続く |